• 本代は、家屋で例えれば基礎のようなもの。本代の仕上り具合は、育苗期間の湛水管理に大きく影響します。
• そこで本機を使い、作業前までに、本代に適した水位に調整します。圃場の水量は多すぎても少なすぎてもうまくいきません。
• 水位を決めるのは、ご使用者様ですが、本機はその決めた水位に保つようお手伝いをします。
• 本代の作業時は、水位センサーを傷めないよう圃場から外してください。
  （注意：水位センサーを圃場から外す際は、取水停止日数を「0」以外に設定し、一度「決定」ボタンを押してください。）

• 本代を終えた後、水位設定を「深水」に切り替えます。
• 水位センサーは、標準的な水位（７～8cm）になるよう設定していますが、必要に応じて、水位センサーの設置高さを任意に調整してください。
• 水位は、センサー棒の深水範囲に保たれます。
• 田植えまでに、ゴミ上げをしましょう。

• 田植えの際、圃場の水位を適切な量にする必要があります。
• 深水過ぎると、浮き苗ができてしまい、土壌が出るほどだと、足跡が残ったり、除草剤が効かなかったりします。
• そこで本機を使い、田植え前までに、適した水位に調整します。
• 深水でゴミ上げをした場合は、一旦排水口堰板の高さを下げて、土壌が見える程度にしたのち、排水口の高さを適切な位置に戻し、「浅水」設定で、ご使用ください。

• 分げつ決定期以降間断灌水による管理が始まります。
• 水位設定を「間断」にすることで、水位が間断範囲の上限のセンサー棒に達すれば、止水します。
• その後、間断範囲の下限のセンサー棒から水面が離れると取水を再開します。
• 間断範囲の下限は、圃場の状態により、様子を見ながら任意の高さに調整してください。

• 中干時期は、1週間から2週間ほど、天候によりますが、圃場を干す時期となります。
• 水位設定を中干後の設定（ここでは「間断」に設定）し、取水停止日数を「７」に設定し、決定ボタンを押します。
• 7日間を経過すると、間断灌水による湛水管理が再開します。
• 延長したい場合は、「停止日数を延長する場合」を参照ください。

• 水位設定ダイヤルを「深水」に設定し、決定ボタンを押します。
• 水位センサーの深水範囲で、下のセンサー棒が水面から離れると取水が始まり、上のセンサー棒に水面が触れると止水動作をします。
• ただし、本機は約30分に1回信号を受信するため、受信時のセンサー状態により判断されます。

• 水位設定ダイヤルを「連続」に設定し、決定ボタンを押します。
• 水位センサーの状態に関係なく、取水口を開口状態にします。
• 排水口の高さにより水位が決まるので、排水口の堰板で高さ調整してください。
• 高温時期（真夏日等）、水温上昇が著しい時期は連続取水により、水温を調整してください。

• 散布前に「深水」設定にして、湛水量を多くします。これは、一定期間取水を停止するため、その期間干さないようにするためです。
• 取水停止日数を任意（通常3日）に選択し、取水停止状態を確認し、散布作業を行ってください。
• 散布が浅水管理時期であれば、水位設定は「浅水」に設定します。
• 3日間が経過すると、自動的に浅水範囲を保つように湛水管理を再開します。

• 散布前に「深水」設定にして、湛水量を多くします。これは、一定期間取水を停止するため、その期間干さないようにするためです。
• 水位設定を「間断」に設定し、決定ボタンを押します。
• 水位が低下し、間断灌水範囲の下限センサー棒が水面から離れたら、取水を再開し、それ以降は、間断灌水管理をします。
• 場合により、浅水設定にしておけば、水位が2-3cmまで下がったところで、取水を再開します。

取水停止日数を延長する場合は、取水停止日数を「0」で決定を押すことで、現状設定期間をリセットできるので、再度任意の日数を設定してください。